「玉砕はいっさい、まかりならぬ。三年でも、五年でも、がんばれ。必ず、迎えに行く。それまで、兵隊が一人でも残っているあいだは、ヤシの実をかじってでも、
その兵隊を使ってがんばってくれ。いいか。重ねていうが、玉砕は絶対に許さん。わかったな」
小柄で温和な風貌をした師団長は、静かな口調で命令し、激励した。私は大きな声で、「はいッ」と答え、二俣で受けた教育を思い起こし、決意を新たにした。
- 小野田寛郎『わがルバン島の三十年戦争』
竹島は朝鮮に占拠され、尖閣諸島は呆気なく中京に取られた。その次は沖縄だ。
瀬戸内は大丈夫か?四国は死守せねばならぬ。たとえあの如何様日本人官房長官が徳島出身であらうとも。
徳島に墓参りに行つて参りました。今日は東京への土産を買つた後、脇町に宿泊。
はい、「うだつの町並み」が保存されてゐる阿波徳島の美馬市脇町で御座ひます。
ホテルで貰つた生麦酒一杯無料券を握り締めて隣の居酒屋「一平」へ。付け睫毛がちよつと目立ち過ぎる高校生のバイトが料理を運んで来る。
勿論こちらでは皆、阿波弁を喋ります。「あれつ、こんな娘親戚にいたつけな?」と思わせるほど接客の口調がフレンドリヒ。
徳島に弐軒しかない居酒屋だが、摘みは旨い。やつぱ田舎は安くて旨いもん出しよる。墓参りは明後日なので明日は車で観光。
「そんなに呑んで、おまはんいけるん?」
今宵も醉つて候。