日本は負けたのだ。神である筈の天皇が降伏したのである。もう戦争は止めだ、と天皇がいうのです。そのとき、ラジオを囲んだ飛行兵たちの背後から、
つかつかと進んできた大田原軍曹が、ぎらっと軍刀を抜き払って、
「天皇の軍隊に降伏があるか!」
そう叫ぶなり、拝み打ちにラジオを叩き断ったといいます。
「天皇の軍隊に降伏はない!」
もう一度叫ぶと、大田原軍曹は、白刃をひっさげたまま格納庫から出て行きました。その大田原軍曹を、制止しようとする上官は誰もいませんでした。
軍曹にしてみれば、最後の一兵になるまで戦うといっていた軍は、いったい何処へ消えてしまったのか。戦争をはじめよといい、多くの無辜の民を殺し、いままた戦争を止めるという。
それでは戦いを"正義"と死んでいった者への裏切りではないか。
- 神坂次郎『今日われ生きてあり』
中京工作船ビデオの流出過程を一生懸命に報道しているメデイア。流出過程などはどうでも良い事だ。問題は中京工作船が海上保安庁の警備艇に攻撃してきた事だ。
中京に宣戦布告されても何も出来ずにいる日本の前頭葉が全共闘な政党。まさにダチョウである。「ダチョウは危険が迫つたとき、頭を砂に突つ込んで危険を見ないやうにする」
「今日、火鍋一緒にどうですか?」、「行く!」。有楽町のシーアンで火鍋。最近良く火鍋食つてるなあ。御尻だいぜうぶかなあ。
今夜は野郎は余輩一人。しかも東北の女性と食事するなんて初めてだ。偶にはいいじやあないですか美人二人と食事したつて。
「あたし御酒呑めないんです」。真面目だああ~、東北の女性は。よし、余輩も今日は酒は控えめにしよう。「辛いの大丈夫?」、「火鍋食べたいです」。
三人だと火鍋を二人前で十分。あとは前菜を注文する。「餃子が食べたひです」、「此処の餃子は普通だよ。小籠包が美味しひよ」、「じやあ小籠包にします」。
素直だああ~、東北の女性は。よし、火鍋が来た。「何か、此処の店舗は具が多い感じ」、「そうだよねえ。鶏肉も入つてるよ」。
「紹興酒呑もうかな」、「ええ~、あたし紹興酒は駄目」と関東の女性。そつか、じやあボトルはやめてグラスで貰おう。
「東京には良く遊びに来るの?」、「はい、向かうにないお店が在るんで買物とかに来ますよ」。成る程ねええ~、東北の女性は。この文章、日本語になつてねえな。
今日東北に戻るというので今夜は早めに御開きとなりました。
今宵も醉つて候。