私の言いたいことは、口に日本文化や日本的伝統を軽蔑しながら、お茶漬の味とは縁の切れない、そういう中途半端な日本人はもう沢山だということであり、
日本の未来の若者にのぞむことはハンバーガーをパクつきながら、日本のユニークな精神的価値を、おのれの誇りとしてくれることである。
- 三島由紀夫『お茶漬ナショナリズム』
朝鮮半島の有事は一先ず置ひておひて、今年最初の忘年会はグラツパと神輿担手の合同演習、もとい、大忘年会である。
壱次会はFunky。いつも酔つ払つてからしか来ない店だが、結構お洒落なジヤズ・バーなのである。夏の呑み会では負傷者、もとい、泥酔者を出したせいか今夜は皆静かに酒と料理を楽しんでゐる。
久し振りに再開した仲間、初めて会う人。あつ云う間に壱次会終了。
弐次会は「はんぞう」の座敷を貸切つた。「じやあ、そろそろ一気飲み始めます!」、「でえ~、マジつすか?」。余輩もやれと言われてもないのに続く。
然し皆そんなに一気飲みして大丈夫か!一体此処で葡萄酒何本空けたんだ?
「本当にい?Aちやん俺の一つ上かと思つてたのに、タメかよ。じやあ今日からタメ口きこう」。二十年以上年上だと思つていた女性が同い歳だつたとは。
弐次会が終わる頃にはもう大分記憶が怪しくなつてくる。スリーパー・ホールドを掛けられて落ちそうになつた事も憶えていない。
参次会はカラオケだ。勿論何を唄つたか何て事は憶えている訳がない。参次会で今日の大忘年会は御開き。皆さんお疲れ様でした。
然し余輩はその後、性懲りも無く三鷹でバーに寄り道して帰つてらしひのである。
今宵も醉つて候。