今度こそ、日本人の頭脳が考え、日本人だけの手でつくり上げた零戦を、日本海軍で鍛えに鍛えた俺たちの手で操縦して、目にもの見せてやるのだ。
ことに敵の戦闘機だけには絶対に負けてはならない。いや、絶対に勝って勝って勝ち抜くのだ。これが海軍戦闘機搭乗員の意地なのだ。
- 坂井三郎『大空のサムライ』
零戦乗つてみてえ~!
「今日何か港南口で屋台出てるよ」、「面白そう」、「新酒まつりらしひよ」、「あたし、日本酒好きい~」、「じやあ、部会」。
品川では滅多に呑まないが、今日は品川港南口のふれあい広場、新酒まつりの屋台で部会。
東京の酒がコツプ売りで呑める。屋台の食べ物も中々いける。酒の三種セツトがお徳である。「これと、これと、これ頂戴」、「これはお終いです」、「じやあ、これ」。
愛想の悪いオネーチャンから酒を買う。「くさや焼いてるから臭いな」、「あたし、くさや食べてみたあ~い」、「口の中が臭くなるよ」。
「旨いんだけどねえ~、自分も臭くなつちやうよ」。同席した知らないオツサン達も会話に参加してくる。これが屋台のいいところ。「皆さん技術系のお仕事ですか?」、
「はい、俺エンジニア」、「日本は技術をもつと前面に押し出さないといけないと思うのであります」、「さうですね。もう日本には技術しか残つてゐなひ」、「私は技術屋集めて自分の会社起そうを思つとりますです」、
、「是非とも頑張つて戴きたひ」、「どちらにお住まいで?」。まあ殆どだうでもよい話で盛り上がる。これが屋台のいいところ。よし、今日は急な部会だつたので弐次会無しで解散。
今宵も醉つて候。